試験につぐ試験です。
行っては帰って、行っては帰り。タチビにきては描き…と。
とても忙しない毎日が暫くつづいています。
参らないよう目を休めたり、ケアしつつ皆さん。制作がんばっています。

試験期間中うまくなる、ということがあります。
私大が終わり、芸大の受験がはじまる過程でめざましく伸びるという現象が毎年あったりします。
自分が受験生の時分でも体感として感じました。
当時はとても不思議でした。自信とも、開き直りともつかない晴れ晴れとした心境で描いていたのを覚えています。
画面のメリハリが回を追うごと、鋭くなっていきました。回りの幾人かの友人の絵もそんな変化がみられました。
不思議に思いながらも、そんな画面の変化を楽しみながら描いていた記憶があります。
試験は一人一回。当たり前ですが特別な一回です。
この日のためにいつも描いていたのですから。
試験では、全力をつくします。
良くなるように。自分のできることをできうる限り。
出来る限りを尽くそうとします。
この作品を提出するという意識がそうさせるのかもしれません。
提出された作品をみて、判断されるという意識が自分を絵に尽くさせるのかもしれません。
普段の制作では案外。メンドクサイとか、やりたくないとかそんな自分の都合で手が遅くなったり、ついつい誤魔化すことに注力したりしてしまうのですが。
絵を鋭くさせるのは責任感なのかもしれません。
この絵は、私が描きました。という逃げられない責任感がいつもよりもピリッとさせるのかもしれません。
まだまだ学ぶ機会は残っています。
試験の中でも、普段の制作の中でも責任感をもって望んでほしく思います。
油絵科でした。