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芸大油画合格メッセージ☆串田あかり☆

油絵科から合格者の声が届いています♪


串田あかり 油絵科夜間部
東京藝術大学・武蔵野美術大学・多摩美術大学現役合格

串田あかり



正直に言うと今まで18年と3ヶ月と2日間生きてきて、自分自身に「よくやった」と声をかけられることはひとつしかない。そのひとつしかない「よくやった」ことは、藝大一次の発表から藝大二次の終了まで絵を描き続けたことだ。

一次を通ってから、本当に辛かった。まだ試験が続くかと思うと、心身ともに溜めこんでいた疲労が3割増しくらいに感じられた。もう嫌です!とS先生に泣きついた。でも、一次を通ったからにはどうしても入りたかった。その時の気持ちは、UFOキャッチャーに2700円くらいつぎ込んでしまって、後に引けないときの気持ちに似てた。

それまで朝が弱くて遅刻しがちだった私だったが、この期間だけは先生よりも早くアトリエに行ってキャンバスを剥がしたり張ったりしていた。(とりあえず形からはいってみたのだ)。その期間、絵を楽しく描くことだけを考えた。つまらなくなったら何故つまらないのか考え、どうすれば楽しく描けるか考えたり相談したりした。それから、帰宅して美味しいもの(まるごとバナナなど)を食べ、長めに湯船に浸かり、超速で布団に入って寝た。

二次初日、デッサン。一次に続き、描かせる課題だったので、気負いすることなく、臆せず描けた。課題文を何度も見返し、自分を信じて画面をどんどん動かしながら描いた。

油彩一日目。イメージ課題だったので、課題文をよくよく読んでから、普段より念入りにエスキースをとって、より楽しく描ける画面にしようと努めた。ある程度、画面を作り上げて油彩一日目が終了。タチビに帰って、修正点を確認したら即帰宅、なめらか口どけプリンを食べて即就寝。

油彩二日目、修正点を直すこと以外は、できるだけ精度を上げることしか考えないことにした。もう、泣きながら描いた(もちろん集中を途切れさせない程度に)。お昼を食べることも忘れた。必死で描いた。廊下を、終了の鐘が駆けていくと涙が止まらなくて、うずくまって泣いた。幸いはじっこの席だったので、人目はあまり気にならなかった。これなら落ちても諦めきれるなあと思えるくらいやりきった。お腹減ったなー!と清々しい気持ちで、お昼に食べ忘れたおにぎりを会場から上野駅までの間にほおばった。

最終発表までの間、タチビに行かないとなると何をしたらいいか解らず、ボーッとしたり、15時間寝たりして過ごした。そんな中で、ああ、一次で落ちてたらこんな感じで過ごしてたんだろうな、二次まで行けてよかったな、とちょっと嬉しかったし、もしそうなってたらと思うと少しゾッとした。

合格発表のとき、あの期間に粘って良かった、と心底思ったし、あれは多分、一生忘れない貴重な時間だと思う。

これから、あの藝大二次までの時間が、UFOキャッチャーに投下した2700円になって、背中を押してくれるだろう、そして、それを無駄にするようなことはしたくないな、と私は思っている。
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