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細川貴司展レビュー

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こんにちは、Gallery TACHIBIです!

タチビ油絵科講師で現代美術作家の細川貴司先生の個展を見てきました!





細川貴司(右)とKOSUKE TSUMORI(Gallery TACHIBI)


立美画材部を細川先生と一緒に出発!

中央線沿線で新宿に次いで乗降客の多い立川駅から中央線で神田へ。10月で命名100周年を迎えるという山手線に乗り換えて有楽町へ。余談ですが、記念企画のチョコレート色のラッピング車両見た方いますか?!1編成のみの運行なので、遭遇できた方はとてもラッキーです!

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平日の銀座6丁目界隈~
西の商業都市立川から所要時間およそ1時間で都心の銀座到着。

松坂屋の角を入って・・・

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いろいろなギャラリーが各階に入っているビルの地下に、GALERIE SOLがあります。


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展覧会タイトルは、「様相 ~ favorite」。
"私のお気に入りのかたちまたはその空間における状態"、という意味が込められている。

メインスペースには、薔薇をモチーフとした現代美術作品がゆとりをもって5点展示されている。楕円形のそれぞれが存在感があり、また色彩が異なるので、それぞれ受ける印象が違う。1点づつ向き合って鑑賞した。
木に色鉛筆で描かれた技法は、離れて見ると、描かれた薔薇の形態が浮かび上がるように見え、近くで見ると細部の描写が薔薇の繊細な表情を捉えている様子がよく分かる。


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ピンクの薔薇の作品は、ロマンティックな雰囲気を醸し出していて美しい。
何層にもなる花びらの表情が木の上に表現されているさまと色彩が相まって、
官能的でうっとりさせられる。
楕円というかたちは視覚範囲の空間状態をそのまま表すことができると作家が言うように、
作品の形態が、私の視覚を覆うように捉え、絵と向き合うという距離感を心地よく近づける。
その意味で、視覚にすごく快適に訴えかけてくる要素があり、親和的である。
しかし、そうして距離感が縮まったその後、さらにその先に、
薔薇というモチーフがもつ力のなかに作家が見出した薔薇の魔力のような官能性の表出がある。

作家が薔薇をモチーフとしてその様相や形態をその空間性とともに捉えようと試みるその表現は、
作家の細部をも妥協なく丁寧に描き出す努力と技術によって、幅が広げられる。
薔薇の存在する楕円形の空間に対するそうした作家の絶え間ないアプローチの軌跡が、
作品となって、またその作品のある空間と鑑賞する私との距離感を計るという作業が生まれる。
それは薔薇の花の美しさゆえに心地よいが真剣な作業でなくてはならない。
薔薇のもつ官能性と一体にある毒に作家は気づいているし、そうした奥深さを渦巻きのような形状の奇妙な物体を配置することで示唆している。


都守郊介=文
Text by Kosuke Tsumori
(Director of Gallery TACHIBI)




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