立美祭・日本画

こんにちは。日本画科講師の吉田です。
10月1日、立美祭が開催されました。
今年は例年よりも短い展示時間でしたが、お越し下さった皆さま、ありがとうございました。
立美祭では普段の受験課題とは異なり、各科の生徒がそれぞれ二週間~1カ月近くをかけて制作した作品を披露します。
大学に入り、専門分野の勉強を本格的に始める前の段階であるこの時期、じっくりと自由制作をすること。
自分は大学に入ってから何を作りたいのか?
自分の理想通りの作品を作り上げる為に足りないことは何なのか?
受験勉強を日々こなし、技術や観察力を固めるだけでは見えて来ない課題が各々浮かんできたのではないでしょうか。
日本画科では今年、昼間部生の殆どと一部の夜間部生が日本画画材を使用した作品制作に挑戦をしました。
日本画画材は高価で制作に手間と時間が掛かることもあり、大学受験では主に水彩画やアクリル絵具を用います。
その為、大学に入学してから日本画画材を初めて扱う、未知の画材に最初随分戸惑った…と言う人も決して少なくありません。
予備校にいる間、一度本格的な画材に触れておくことで、入学後の制作をますます楽しみに思って貰えたら良いなと思います。
各科力作が並ぶ中、日本画科からは北野茜さんの作品『 自我像 』がオーディエンス賞を受賞しました。

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以下、北野さん本人による受賞コメントです。
《本人コメント》
授賞式に参加していなかったためオーディエンス賞を受賞したことは友達からの連絡で知りました。授賞式に参加しなかった理由は自分の作品に自信が持てず結果を知ることが怖かったからです
オーディエンス賞を受賞したことはとても嬉しかったのですがその反面自分の作品を信じることができなかった私に受賞する権利なんてないのではないかと考える自分もいます。自分自身が作品を責任持って信じることを放棄することは見てくださった方々に失礼なことをしてしまったのではないかと感じました。
作品のテーマは「表現とはなにか」です
これは高3の秋美術の先生に聞かれたことです。その時私は「生きること」と答えましたが浪人するにあたりもう一度しっかり考えようと思いこのテーマにしました
表現とは自分を確認する行為だと私は考えました
人は自分という死ぬまで絶え間なく変化する不確かなものを抱えています
それを自分に、相手に見える形に残すことで今現在の自分を理解しようとするのではないでしょうか
絵を描くことや歌うことにとどまらず、化粧をすることやツイートすることなどすべての行為を通して自分というものを考え続けているのではないでしょうか
自分のことを考えるその表現という行為こそが私は人として生きることの意味だと考えます
描く上でこだわったことはレイヤーを重ねる表現に挑戦したことです
少し溶けている輪郭は自己の不確かさを表現しています
製作中とても苦しく辛かったです
その苦しみが技術的なことなのかテーマ的なことなのかはわかりませんがたくさんこれからの課題と可能性をみつけられたので
苦しめて本当に良かったと感じています
 《講師コメント》
オーディエンス賞と言うことで、ご来場下さったお客様や生徒達からの投票を多く獲得しているのですが、嫌味無い綺麗な色調や金魚の繊細で自然な描写が、鑑賞者に受け入れられやすかったのではないでしょうか。
北野さんは昨年の立美祭作品に引き続き、金魚モチーフの作品を制作しています。
作家は自分の中で特に気になるモチーフやテーマがあると、何度もそれを繰り返し描くことがあります。繰り返し描かれたモチーフも、その時々の作家の状態とリンクして日々揺らぎ、ゆっくりと(時には急に)表現が変わっていきます。
現在、大学浪人生と言う精神的にも苦しいことが多いであろうこの時期に描かれた生死、表現とは、と言うテーマと無数の金魚達。彼女が大学に入学後、または更に数十年後に同じテーマ、同じモチーフで作品を作ったら、一体どの様なものが出来上がるのかとふと思いました。

他、日本画作品を何点か紹介いたします。

GORE GRIND   大沢伸一
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まどろみの中で   丸山春香
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透過   川上詩乃
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自宅   平口於斗
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何人かはSMサイズで日本画の小品も制作しました。
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立美祭が無事終了し、これからいよいよ本格的な受験シーズンに向かいます。
受験勉強は決して楽なものでは無く、日々の制作に緊張や不安も膨らみがちになる生徒も多いと思いますが、大学入学後の制作や生活を見据えながら、愚直に制作していって欲しいです。
ひとまず、皆さんお疲れ様でした!

いよいよ


こんにちは。
日本画科講師の吉田です。


今週の日曜日はいよいよ立美祭です。

今日は制作ができる最終日。
みんな追い込みモード、アトリエには通常授業とは一味違う熱気が漂っています。



フクロウ君も皆のラストスパートを見守っています!



日本画科からは、日本画大作・日本画小品・デッサン大作・静物着彩大作などを出品予定です。

密度の高い作品が仕上がってきています。
どうぞお楽しみに!



全科の展示作品の中から、講師やご来場下さった方々の投票によって立美大賞・オーディエンス賞などの受賞作品が選ばれます。

みなさまのお越しを心よりお待ちしております。よろしくお願いします。



◎立美祭展◎

10月1日(日曜日)

一般入場・9:30-16:00

講師による座談会など・16:30-18:00


表彰式・講評会・18:00-20:00

岩絵の具での制作

日本画科講師の藤木です◎

みんな初めての日本画画材での制作ですが、おもしろい作品ができあがりそうです。

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扱いが難しい日本画の岩絵の具ですが、予期せぬマチエールが生まれたり、思い通りにいかないことが逆におもしろかったり…

どんな作品になるか、たのしみですね。

日本画科 タチビ祭

日本画科講師の藤木です◎

タチビ祭に向けて、日本画科では希望者は日本画の画材を使っての制作を行います。
普段は水彩で制作する日本画科。
初めての岩絵の具をうまく使いこなせるか、チャレンジです。

彼女は水彩の大作を制作中。去年も金魚を描きましたが、今年はどんな作品が仕上がるのでしょうか?
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岩絵の具を使う前段階。墨を使って描いています。
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彼女も墨を使って人物を線描中。
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独特な世界観。細かくて描くのが大変そうです!
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こちらは大作のためのスケッチ…。
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日本画は床に寝かして描くのでみんな足腰を痛め始めています…。
タチビ祭までなんとかがんばりましょう!


4日間着彩スタート

日本画科講師の藤木です◎

今日から夏期講習最後の課題、4日間着彩が始まりました。
この課題では、各自好きなモチーフを自宅から持ち寄ったり、買い出しに行ったりして、それぞれ自分の好きなセットを組んで描きます。毎年恒例の課題ですが、選ぶモチーフから皆の新たな一面が見えておもしろいです。
何卓か紹介しますね。

こちらの卓は鹿の人形がとてもかわいいです。
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こちらは上品できれいなモチーフですね。
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おうちから持ってきた人形がインパクトあります。描くのがたのしそう。
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暗めの色でまとめた統一感のあるセッティングで良いですね。
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自宅から麻雀セットを持ってきたこちらの卓。期待大です。
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煙草に酒につまみ…おじさんのようなセットです。
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自分で選ぶとモチーフにもいつも以上に愛着が湧きますね。
この夏一番の作品が出来上がりますように◎
プロフィール

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Author:tachibi
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